ドローン安全飛行を支援 風の状況や変化を予測 システム開発へ
物流などさまざまな分野で活用が期待される小型無人機、ドローンの安全な飛行を支援するため、風の状況や急な変化を予測して知らせるシステムを、ベンチャー企業と大手通信会社が共同で開発することになりました。
ドローンは、物流や農業など幅広い分野で活用が進むと期待されていますが、風の影響などを受けやすく、安全な飛行のためには気象状態の確認が重要とされています。
京都大学発のベンチャー企業の「メトロウェザー」と大手通信会社のNTTコミュニケーションズは風の状況を観測し、風の変化も予測するシステムを開発することになりました。
計画では、全国の通信用の鉄塔や建物に風を観測する特殊な機械を設置し、地上から高さ200メートルほどまでの風の状況を細かく観測するとともに、建物や地形などの3次元の地図情報を使って、最大で2時間先まで風の変化を予測します。
こうした情報はドローンを運用する企業などに提供する計画だということで、早ければ年度内にも、一部の地域でのサービス開始を目指すということです。
ドローンのための風などの気象情報の提供は、別の気象会社もシステムの実用化に向けた開発を進めるなど、運用を支援する環境の整備が進んでいます。
メトロウェザーの東邦昭代表取締役は「風の変化を的確にとらえ、ドローンが安全に飛行するための技術を提供したい」と話しています。
(NHK NEWS WEBより参照)